指の独立や音のつぶを揃えるために
「ハノン」を勉強されたことが
あるかもないかもしれません。
ワタクシは、ありました。
高校の実技試験では、曲を弾く前に必ず
指定された調のスケール(音階)を
弾かなければなりませんでしたし…。
しかし、正直ハノンでの練習に限界を感じていました。
ずっとこれを弾き続けていても
いま自分が克服したいことには繋がらないような気がするなと。
ハノンの他にも何か良い指の練習はないだろうかと
夜な夜な徘徊して出会ったのが「ピシュナ」でした。
ピシュナの練習曲を弾いたあとは、ものすごく指が動くのです。
それと、普段使わない部分の脳を使っている感覚がありました。
それが楽しくてしばらくピシュナを弾いていたのですが、
だんだん、ハノンのような内容になってきて
また別のものを探す旅に出ました。
ピシュナ、短い間だったけど今までありがとう。
ずっと一緒にいられるかと思ったけれど
大事な思い出になってくれると嬉しい…。
そして今、新たにハマっているのが「ドホナーニ」です。
「確かなピアノ技術を身につけるために最も重要な指の練習」
というようなことが書いてございます。
試しに1ページ弾いてみたら、
思ったように指が動かない小節が…。
弾けるようになるのに小一時間かかりました。
あぁ~~頭と指が別々の感じ~…
ド・レ・ファを抑えながら、ミソミソミソミソ…と弾くわけです。
薬指(ファ)が鍵盤から離れてしまう~
これは…ピシュナ以上に脳を駆使している感じがしますぞ。
脳と指の動きを連動させることができると、
それまで手も足も出なかったのがウソのように
突然、軽々と弾けるようになります。
とりあえず10曲目まで進めましたが、
多少弾きにくいところはあっても、
指が思うように動かないということは無くなりました。
指をカッっと開いて弾きます。
おお~、これは指の筋トレをしてる気がする!
いいぞ…!いいぞこれは!
「指ゴリラ!」
「眠らない夜もあっただろう!」
「指にちっちゃいジープ乗せてんのかい!?」
「新元号は指トレです」
そんな励ましの掛け声が聞こえてきそうです。
ということで、何となく毎日ドホナーニばかり
弾いて過ごしていたのですが、
ある日なんとなく「幻想即興曲」を弾いてみたら
弾きやすさが今までと全然違うのです。
指の独立が確実にパワ~アップしておりました。
鍵盤に指が吸い付く~…
ページが進んでいくとハノン的な内容になってくるので
一冊全てを弾く必要はないと思いますが、
自分にとって弾きにくいものを、弾きにくい速度、音量で
いろいろ弾いていこうと思います。
これは本当にオススメです!
(ただし、ハノンやツェルニー終了レベルの方)
今日も明日も明後日も、
私はドホナーニを弾くことでしょう…。