高確率でアズマヒキガエルを見かけます。
よく道端で轢かれているあれです。
マンションの敷地内に植え込みがあるので
そこに住み付いているのだと思いますが、
彼らはいつも道のド真ん中にいるのです。
轢きガエルになっては可哀想なので
捕まえて植え込みの中に運ぶのですが、
ついで全身を観察させてもらっています。
命の恩人料というわけです。
皆さんの中にも救助隊の方がいらっしゃるかもしれませんが、
アズマヒキガエルの耳のあたりのイボにはお気を付けください。
ギューっとつまむと白い毒液が出てきます。
神経毒なので、食べたらベロの感覚がマヒしたり
呼吸が苦しくなったり、オエっとなったり、
目に入ったりすると、最悪の場合は失明も…。
全身のいぼからも密かに毒が出るようなので
ササッと観察したあとは、よく手を洗いましょう。
そんな風にして自らの身を守っているアズマヒキガエルですが
ヤマカガシというヘビには毒が効かず、パクっと食べられてしまいます。
それどころか、ヤマカガシはカエルの毒を取り込んで利用するという
なんともリサイクルな毒ヘビなのです。
その毒性はマムシやハブの10倍、日本最強の毒蛇でございます。
しかし、ほんの50年ほど前まで
ヤマカガシは無毒なヘビだと思われていました。
というのも、毒牙が口の奥の方にあるので
ちょっとくらい噛まれても毒牙にあたらないのです。
それでいて大変大人しいヘビちゃんでして…。
見つけたら試しに噛まれてみようと思います。
⚡⚡⚡
で、ここからが本題なのですが
先日、井の頭動物園の水生物園で
アズマヒキガエルを見てきました。
成体(オトナのカエル)とは分けて、
生まれたばかりというカエルも展示されていました。
たしか5匹ほどいたのですが、その中の1匹が
ほぼ成体くらいのサイズでした。
それがじーっとミニカエルを見つめていたのです。
「あかんぞー。食ったらあかんぞー…おーい」
と声をかけましたら、言い終わるとほぼ同時に
ミニカエルをパクっと食べてしまいました。
嗚呼…やっぱり…
サイズの違うカエルを同じ容器にいれてはいけません。
動くものは何でも食べますから、
こういうことが起こってしまうのです。
飼育員さんの姿が見当たらなかったので
入口においてあったアンケート用紙に
「〇月〇日 〇時頃、
アズマヒキガエル幼体のケース内
大きい個体が小さい個体を食べました」
と記入し、そっと回収箱に入れました。
※写真はプラシバシー保護のため、一部加工しています。
動画もありますが自重します。