そのときパンフレットに書いた殴り書きのメモを掲載しましたが、
おバカ丸出しなのでもう少しマジメに書き直そうと思いつつ、寝かせておりました。
が、いつまでも丸出しにしているわけにもいかないので、
それっぽい感想を書いてみようと思います。
【東京大学】
「mass for 3voices(三声のミサ)」
作曲:ウィリアム・バード
男性アルト(カウンターテナー)を含む独特の響き。
ベース以外はボヤけて聴こえました。
テノールは、もう少し声出るんじゃないかなと。
アルトはもっと声を集めた発声を目指すと良いと思いました。
「単なるファルセット」から脱するにはどうしたらよいのか。
声部のバランスは、人数の問題もあり仕方なし。
曲想は丁寧でした。好印象。きっと沢山練習したのでしょう。偉い。
【立教大学】
「わがふるき日のうた」
作詞:三好達治 作曲:多田武彦
ことばの処理がとても丁寧でした。お上手。
歌に迫力があり、音楽もことばも心に響きました。
しいて言えば、Uの発音が深くて少し外国語風味だったかな。
【早稲田大学】
「Waseglee Over the World!―早稲グリからWasegleeへ―」
ボサノヴァ、カンツォーネ、シャンソン、リートなど、世界の名曲を演奏。
衣装を身につけたり、振り付けがあったり、ソロがあったりと
ユーモアたっぷりのパフォーマンスで会場を沸かせていました。
イケメンを2人見つけて、私も大いに沸いた。
楽しい演奏でしたが、ディクションがイマイチ。
「演奏者も客席も楽しんでいるならそれで良い」という気持ちと
「歌詞があるから歌なのだ。ことばを丁寧にあつかうべし」という
アンビバレントな気持ちが私の中でグルグルとコブラツイスト…。
正しい音程、美しい音色、曲想など、
どの楽器にも共通した美意識みたいなものがあるわけですが、
その中で、ことばという要素を持っているのは「歌」だけです。
ことばが無ければヴォカリーズか鼻歌か、何かそのようなもの。
ことばを構成している1つ1つの音に対して敏感であれ。
フランス語にしても英語にしても、消滅した古代語ではないので
YouTube等で本物の音を聞くなりして、それっぽく聴こえる努力を。
(と、英語教師の友人が申しておりました!)
…おしまい。
その他の大学も個性的な演奏で素敵でした。
お経ソングとかね。かっこよかったです。
とても良い演奏会でございました。