よかったよかった。
実は、人知れず不幸がありまして、凹み倒して屍と化しておりました。
何もやる気になれず、今回の発表会は辞退しようかなと思ったのですが、
故人が生前、いつも「あゆさんの声が好き。本当に好き」と言ってくれていた事や、
「あゆさんの歌を聞いて感動したのを覚えているか?努力はしろよと、あゆさんも言ってた」
というメモが残されていたのを見て、歌わなきゃ…と思ったのです。
つーかね、そもそもが本番1週間前に辞退とかありえないわけで。
一緒にデュエットを歌ってくれたSちゃんにも、
私のギター伴奏が激しすぎて爪が割れたという先生にも、
今回の件で何かと気遣って下さった師匠にも、
み~んなに迷惑をかけてしまう。
とにかく、ボロクソでもヤケクソでも、何でもいいから歌おうと。
こういうのは、やらない方が後悔するぞと。
故人を送る時にもちゃんと歌ったんだから、大丈夫。
と言いつつ全然練習に身が入らず…。ジーザス
ところがどっこい。
本番終了後のアンケートで「最も印象に残った出演者」つって表彰され、
まんまとバラのキャンドルスタンドをGET致しました。わーお
★ ★ ★
本番前のリハーサルにて。
自分でピアノ伴奏を弾きながら練習していたら、ギターの先生が入ってきて
「やめろ~、俺はそんなに激しく弾かないぞ~!」
と妨害されるという事が3回ほどありました。(苦笑)
先生はかなりの数の伴奏を引き受けていらっしゃったので
空き時間も練習をしなければならないハズ…だったのですが、
ワタクシが舞台裏をウロチョロしていたら「あゆ遊ぼ~」と連れ出され、
先生が吹くハーモニカに合わせて、ワタクシが即興で伴奏を弾きました。
本当に遊んどるやんけ…。
先生、ハーモニカも吹けるんですね。
ワタクシのテンションが落ちているのを見て励まして下さったのか
単に先生が遊びたかっただけなのかは、考えないことにします。
ちなみにこの時に合わせた曲は「黒いオルフェ」の主題歌。
オルフェオといえば、冥界の王を音楽の力で癒して、死んだ妻を返してもらう男のお話。(ギリシア神話)
「冥界から出るまで、後ろを振り返って妻の姿を見てはいけない」
と命じられ、あと少しで冥界を抜けようというところまで来るのですが、
「後ろに居るのは本当に妻か?」
と急に不安になり、約束を破って振り返ってしまうのです。
オルフェオの後ろにはちゃんと妻がついて来てたのですが、それが最後の別れに。
切ねぇ…
★ ★ ★
というわけで、
写真:バラのキャンドルホルダー(最優秀賞でいただきました)